超高齢者に処方されている抗精神病薬
投稿日:2026.09.09

超高齢者に処方されている抗精神病薬。その後、当院外来に紹介され通院されていました。しかし、段々と歩行が不安定になり、活気がなくなってきました。
抗精神病薬の減量でみられた変化
90代男性
被害妄想が激しくて暴力的になるため、精神科病院に入院して、薬物療法(抗精神病薬のリスペリドン1㎎)を受け、2カ月で改善し退院されました。
その後、当院外来に紹介され通院されていました。しかし、段々と歩行が不安定になり、活気がなくなってきました。
そこで、リスペリドンを漸減して、3カ月間かけて中止しました。すると、精神状態の悪化はなく、歩行が安定して、表情も明るくなりました。
超高齢者に投与されている抗精神病薬は、活動性の低下や、転倒骨折のリスクもありますので中止すべきですが、徐々に減量する必要があります。

この記事を書いた人:木村武実(医師)
宮崎医科大学医学部卒業。独立行政法人国立病院機構菊池病院(熊本)元院長。熊本県の認知症中核病院の専門医として、熊本県全域から訪れる多くの認知症患者さんを診療され、平成30年に熊本駅前木もれびの森心療内科精神科を開院。食事・サプリメント指導により患者さんの栄養状態を改善し、お薬の量を最小限にされ、精神面の安定・改善をめざす、栄養療法を主体とした副作用の少ない「やさしい医療」を実践されている。
