木村武実の読みもの
- 日本高血圧学会の治療指針に対する疑義
同学会は7月25日、高血圧の新たな治療指針を発表しました。75才以上の目標値を従来の「140未満/90未満」から10引き下げ、75才未満の目標値と同じ「130/80」にしました。
投稿日:2025.09.25 - 笑いの効果⁈
初診時、長谷川式認知機能評価スケールは28点(30点満点で、20点以下が認知症疑い)でした。その後も定期的に検査し、経過を診てきました。
投稿日:2025.09.12 - 認知症患者におけるドネペジルの弊害
日本では、1999年にドネペジルが承認されて市販されるようになりました。しかし、期待されたほどの認知機能低下の抑制効果はなく、一方、精神症状・行動障害(BPSD)の悪化が目立ちました。その症例を提示します。
投稿日:2025.04.21 - 薬物に頼らない不眠対策
認知症で一番多いアルツハイマー型認知症では、脳のごみといわれるアミロイドが蓄積し、神経細胞を傷害するため、脳が萎縮して認知機能が低下します。一方、アミロイドは、睡眠中の脳内の清掃作業によって除去されます。そのため、睡眠時間が6時間未満の人は、7時間以上の人と比べるとアミロイドが約5倍脳に溜まります。したがって、睡眠時間が短いとアミロイドが脳内に残ってしまい、認知症のリスクになります。
投稿日:2025.01.28 - 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、認知症の重大なリスクです。そして、中年以降の人の有病率は、かなりの数に上るといわれています。そこで、SASについて詳しく説明したいと思います。SASは、睡眠中に一時的に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。これにより睡眠が断続的に中断され、質の低い睡眠が続くことから、日中の強い眠気や集中力の低下などの症状を引き起こすことがあります。
投稿日:2024.11.27 - もの忘れが進行しない人たち
70代男性 4年前初診時、長谷川式スケールが22点でしたが、今回も22点のままでした。4年間、認知機能が維持されているということはすばらしいことです。
投稿日:2024.10.24 - プロトンポンプ阻害薬(PPI)
もの忘れの高齢男性 初診時、もの忘れ、倦怠感、意欲低下などを訴えていましたが...
投稿日:2024.09.03 - 運動の重要性
80代女性。「9月から、グラウンドゴルフができるようになって、 元気になった」とおっしゃいました。高齢者に運動は重要です。
投稿日:2024.09.20 - 高齢者の不眠治療
日本人の5人に1人は不眠といわれています。高齢者になると、その頻度がさらに高まります。そのため、高齢者の多くの方が、睡眠薬を服用しています。しかし、睡眠薬の長期の使用は、転倒・認知症・がん・死亡率などの増加のリスクになるといわれています。そのため、高齢者の不眠には、薬物療法以外の対策が必要です。
投稿日:2024.07.30