認知症を学び、つながる場「おれんじドア三鷹」に参加してきました

2025年12月1日、「おれんじドア三鷹」(東京都三鷹市)の勉強会にて、日本認知症研究会 副代表の松崎一代(看護師)さんが認知症の基礎知識や、現在使われているお薬の情報などについて、わかりやすくお話されました。
おれんじドア三鷹
おれんじドア三鷹は、認知症の当事者の方を中心に、その家族やパートナーが集まって、体操、ミーティング、外部講師による勉強会や情報発信を行っている地域コミュニティです。こうした活動の一環として、今回は当研究会 副代表の松崎一代(看護師)さんを講師に迎え、認知症についての勉強会が開催されました。
なお、活動は毎週月曜日の10:00~11:30に開催されており、
・第1、第3週:勉強会や雑談会
・第2、第4週:ウォーキング
という形式で行われています。
詳しくは三鷹市ホームページをご覧ください
会の代表、成清一夫さんのインタビュー動画はこちら。
体操
勉強会の前には、近くの公園で成清さんのお手本に従って体操を行いました。 音楽に合わせて20分ほどしっかりと体を動かすことができ、当日は天気も良く、自然の中で体を動かすのはとても気持ちがよかったです。
朝の空気を感じながらの体操は、心も体もリフレッシュできる時間となりました。

勉強会
体操の後は会議室に移動し、日本認知症研究会 副代表・松崎一代さんによる勉強会が開催されました。認知症のタイプ別の特徴や進行の仕方、現在使われているお薬の情報などについて、やさしく丁寧に解説されました。また、参加者はお互いに顔なじみの方が多く、気兼ねなく質問や意見が交わされていた様子が印象的でした。
そして、松崎さんが繰り返し触れていたのは、薬の正しい理解と医師とのコミュニケーションの重要性についてです。
薬を処方された際には医師に次のような点を確認しておくことが大切です。
・「どのような効果を期待して処方された薬なのか」
・「副作用にはどのようなものがあるか」
・「万が一、副作用が出たときには、どのように対応すればよいか」
さらに、診察の際には、薬を飲み始めてからの体調や気分の変化を、医師にしっかりと伝えることが欠かせません。
松崎さんは、
「医師は診察室の外で起きている変化を直接見ることができません。だからこそ、ご本人やご家族がきちんと変化を伝えることが、より良い治療につながります。」
と強調されていました。

まとめ
今回の「おれんじドア三鷹」の定例会に参加してみて、定期的に体を動かし、コミュニケーションを取り、学ぶことが、心と身体の健康にとってとても大切だと改めて感じました。参加されていた皆さんはとてもお元気で、活力に満ちている様子が印象的でした。
お住まいの地域にも、こうした活動を行っている団体があるかもしれません。
関心を持たれた方は、地域包括支援センターなどに一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
左:松崎一代さん 右:成清一夫さん
