No.14 シーフードのスープカレー

梅雨は夏の開幕前に垂れこめる、蒸し暑い雨のカーテン。暑さが身にこたえる季節を迎えると、スパイスを使った刺激的な料理が食べたくなります。スパイスは古来、食欲増進などの漢方薬として使われてきました。食欲がなくなる蒸し暑い時期にスパイス料理やカレーを食べたくなるのは、健康維持のための身体の要求なのです。身近な混合スパイスの代表格であるカレー粉には、20~30種のスパイスがブレンドされています。
材料:2人分
シーフードミックス 200g
ショウガ 薄切り1枚
赤唐辛子 1本
玉ネギ 1/4個
ナス 1本
パプリカ 1/6個
サラダ油 大さじ1
カレー粉 大さじ1/2
ナンプラー 大さじ1
砂糖、レモン汁 各小さじ2
水溶き片栗粉 小さじ1(水 小さじ2)
香菜、小ネギ、イタリアンパセリなど、お好みの香味野菜をきざんだもの 適量
作り方
1.ショウガは千切り、玉ネギとパプリカは半分に切って薄切り、ナスは一口大に切り、耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジに1分かける。
2.シーフードミックスに酒少々(分量外)をふり、熱湯をかけてざるにあげておく。
3.厚手の鍋にサラダ油とショウガ、赤唐辛子を入れて中火にかけ、香りがたったら玉ネギをいため、すきとおったらカレー粉を加え、ナスとパプリカを加えて炒め、湯300mlを入れて、沸騰したらシーフードミックスを加え、砂糖、ナンプラーで味付け、シーフードに火が通ったらレモン汁を加える。最後に水溶き片栗粉でゆるいとろみをつける。
4.器に盛ったら、香味野菜を乗せる。
※味を濃いめにしてソーメンをそえ、つけ麺にするアレンジもOKです。
みわこのまめまめメモ

カレー粉の香り成分のひとつクミンには、腸内にたまったガスの排出、消化促進や解毒、鎮痛などといった効能があります。
クミンは中東、東南アジア、アフリカ、アメリカなど世界各地で料理に用いられるポピュラーなスパイスで、薬用植物としても古代エジプトから利用されてきました。
単独で料理に使う場合は、粉ではなく粒状のものを最初に油に入れて軽く火を通し、香りを移してから玉ネギなどを炒めます。ピクルスのミックススパイスに入ることもあります。
粉末で使う場合はチリコンカン、ミートソースなど肉料理の風味付け、サラダの味付けのアクセントに用います。
独特の風味が苦手な方は、カレー粉から摂取しましょう。

片山美和子
調理師・食生活アドバイザー
練馬区認定・食の健康サポーター
練馬区障害学習センター料理教室講師
料理サークル「リコ・ネ・クック」代表