高齢者には引き算医療

高齢者の方は、合併症のために、内科だけでなく、いろいろな科を受診されます。そこで、「だるさ」「眠れない」「夜間頻尿」「痛み」「痒み」「めまい」「耳鳴り」「食欲低下」「便秘」などの訴えがあると、処方薬が雪だるま式に増えてしまい・・・
できるだけ処方薬は5種以下に
高齢者の方は、合併症のために、内科だけでなく、いろいろな科を受診されます。
そこで、「だるさ」「眠れない」「夜間頻尿」「痛み」「痒み」「めまい」「耳鳴り」「食欲低下」「便秘」などの訴えがあると、処方薬が雪だるま式に増えてしまい、多い人は15種以上になる方もいらっしゃいます。
処方薬は6種類以上だと、認知機能低下が起こるといわれていますので、できるだけ処方薬を5種以下にとどめる必要があります。
不安障害の超高齢男性
初診時、不安感が強く、不眠で活気がありませんでした。お薬手帳をもとに、ガランタミン(抗認知症薬)、アムロジピン(降圧剤)、エソメプラゾール(逆流性食道炎の薬)、デエビゴ(睡眠薬)を漸減・中止しました。
そして、抗不安薬のロフラゼプ酸エチル0.25㎎を処方して、フェルガード100Mを摂取してもらったところ、夜間良眠で元気になられました。
高齢者では、やはり引き算医療を行い、処方数をできるだけ少なくすることが重要です。その際、フェルガード使用は、減薬を非常にスムーズに進めることができるので、重宝します。


宮崎医科大学医学部卒業。独立行政法人国立病院機構菊池病院(熊本)元院長。熊本県の認知症中核病院の専門医として、熊本県全域から訪れる多くの認知症患者さんを診療され、平成30年に熊本駅前木もれびの森心療内科精神科を開院。食事・サプリメント指導により患者さんの栄養状態を改善し、お薬の量を最小限にされ、精神面の安定・改善をめざす、栄養療法を主体とした副作用の少ない「やさしい医療」を実践されている。
