怒り狂う脂肪

発達障害でご縁がある10歳台少年の炎症値が高かったり。 家族が関節リウマチで抗リウマチ薬を勧められるも「うーーーーん‥‥」と悩んでいる方がいたり。そんな方にも参考にして頂けるように今日は‘炎症’についてお話してみます。
炎症の兆候
発達障害でご縁がある10歳台少年の
炎症値が高かったり。
家族が関節リウマチで抗リウマチ薬を勧められるも
「うーーーーん‥‥」と
悩んでいる方がいたり。
そんな方にも参考にして頂けるように
今日は‘炎症’について
お話してみます。
学生の頃に
炎症の3つの兆候として
・発赤
・熱感
・腫脹
と習いました。
赤く腫れていて
触れると熱をもって
ズキズキする。
いかにも
「戦いがここで起きている!」
とわかる炎症のイメージです。
でも実は…
でも実は…
/
世界中に蔓延する炎症は、
熱なんてもってない!
\
本人さえも気づかれぬまま
ひっそりと
ジリジリと
体を燃やしつづけている。
それは…
インスリン抵抗性。
インスリン抵抗性
基本のおさらいです。
甘いものや炭水化物などの糖質・デンプンを摂ると
血液中に糖が出ます。
この血糖を下げるホルモンがインスリン。
でもインスリンは魔法のホルモンではありません。
どうやって
血糖を下げるかと言うと…
===
糖を脂肪にかえることで
血糖を下げるのです!
===
↑ここ大事!!
そのためインスリンは、
別名‘肥満ホルモン’。
糖質をとればとるほどインスリンが分泌されて
脂肪がふえていく。
最初は
糖質5に対して
必要なインスリンは5。
そのうち
インスリンが効きにくくなり
10, 15…と
必要インスリンが増えていく。
これが
インスリン抵抗性です。
インスリンによってお腹周りのついた脂肪は。
中年男性と中年女性の象徴?
少し愛らしくもありますが。
/
この脂肪、
実は怒り狂っています!
\
この脂肪が分泌する成分により
ますます空腹感が高まり
代謝が低下して
脂肪が燃えにくくなり
炎症レベルが上がり
色々なホルモンにも悪影響が。
長寿スイッチもオフに。
火が出ているおおもとを消そう
何が言いたいかと言うと…
炎症がらみの病気で高額な薬を飲んで
炎症によいサプリを飲みながら
ドーナツ食べていたら
意味ないよ、ということ。
まずは火が出ているおおもとを消そう。
糖質過多にならない
ケトジェニックな食事を
することが最初の一歩です。
甘いものも炭水化物も
それはそれは美味しいから
減らすのしんどいですよね…。
私も
嗜好としては大大大大好きなので
ものすごくわかります。
でも、
インスリン抵抗性は内科の病気の原因の
9割5分以上をしめます。
つまり
糖質過多をなおすと
病気のリスクが5%以下になる。
少しずつ
近づけてみて下さい。
私自身も
100点満点からはほど遠い生活ですが
少しずついい方へ…
と思いながら日々過ごしています。
ある日の
クリニック持参のお弁当を参考までに。
※本記事は白土綾佳先生のメルマガ配信の過去の内容を一部構成し直したものです。メルマガ(無料)のお申込みはこちらから

自治医科大学医学部卒業後、茨城県の地域医療に従事され、平成29年にあやか内科クリニックを開院。大病院に紹介しても症状が改善しない患者さん、介護で疲れ切った家族を笑顔にしたいという思いで、公立病院勤務中にコウノメソッドを開始し、劇的に改善する患者さんを見て、この方法を全国に広げるための活動をはじめられる。「認知症にならない」予防と「認知症になっても大丈夫」な診療・環境づくりの両輪が整う社会を目指されている。