実践的認知症セミナー(東京・両国)を開催いたしました

令和7年6月15日(日)、東京都墨田区のKFC Hall&Roomsにて「実践的認知症セミナー」を開催いたしました。 当日は、菫ホームクリニック 院長 小田行一郎先生を座長に、こいけ診療所 院長 小池雅美先生、市川フォレストクリニック 院長 松野晋太郎先生を講師としてお招きし、認知症の予防や治療について、分かりやすくご講演いただきました。
会場・参加者数
当日は厳しい暑さの中、会場となったKFC Hall&Rooms(東京都墨田区)には約50名の方にご来場いただき、オンラインでも約90名の方にご参加いただきました。
KFC Hall&Roomsの最寄り駅である両国駅は、大相撲の聖地・両国国技館で知られています。駅構内には土俵のレプリカや歴代横綱の優勝額、手形などが展示されており、訪れるだけで相撲文化を感じられる場所となっています。
講演「食べて元気に!認知症を防ぐ栄養戦略」
前半は、小池雅美先生が「食べて元気に!認知症を防ぐ栄養戦略」と題してお話くださいました。
血液検査の結果から見えてくる注意点や、不足しやすい栄養素を手軽に補う工夫など、日々の生活にすぐ役立てられるヒントがたくさん紹介されました。高齢者以外の年齢層にも参考になる内容も多く、栄養に対する意識がとても高まるお話でした。また、イラストやアニメーションが盛り込まれたスライドも印象的で、楽しく学ぶことができました。
講演「認知症 愛と調和の個別化医療」
後半は、松野晋太郎先生による「認知症 愛と調和の個別化医療」のご講演でした。
認知症のタイプごとの特徴や治療薬の解説に加え、ご自身の診療で実際に使用しているサプリメントや、腸内環境を整える食材についても、具体的な事例を交えてわかりやすくお話しいただきました。また、松野先生が登場されている書籍『認知症9人の名医』(ブックマン社)、『医師たちが選んだ認知症への切り札』(現代書林)の販売も行われ、参加者の関心を集めていました。
介護保険制度が抱える課題
セミナーの最後には、日本認知症研究会代表の白土綾佳先生よりご挨拶があり、現在の介護保険制度が抱える課題についてお話しいただきました。介護報酬の引き下げにより、全国で訪問介護事業所の閉鎖が進むなか、必要なときに介護サービスが受けられなくなることへの懸念が示されました。
この内容については、白土綾佳先生の以下の記事からご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
介護保険が危機!救うならいまだ!~各政党への11の質問状~(動画)
総括・お礼
今回も、多くの方より前向きなご感想を多数お寄せいただき、次のような印象的なお声も寄せられました。
「誤った処方で症状が悪化していた方々が適切な処方で改善された例は本当に貴重な記録ですし、希望が持てたと同時にもっと広く知られてほしい」
今後も、皆さまにとって役立つ情報を、より多くの方に届けられるよう、引き続き工夫を重ねてまいります。会場に足を運んでくださった皆さま、オンラインでご視聴くださった皆さま、そして座長・講師を務めてくださった先生方に、改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。